以前のレポートで、
Windowsでハイバネしているのに、Linuxではできない
と報告したが、何の事はない、実はあれ、僕の知識不足だったのだ。
VAIOでハイバネを行うには、次のどちらかの条件が必要らしい。
(正確にはVAIOと同じPhoenix NoteBIOSを使用している機種であれば同じだろう)
1)ハイバネのための専用パーティションが存在する。
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2)Windows起動中ならWin領域にsave2dsk.binというファイルが存在する。
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これらが存在すれば、BIOSと連動して、ハイバネーションができるのだ。
これらのパーティションもしくはファイルの作成には、
特別なユーティリティ(後述)を用いる。
少なくとも、1)の方法をとればLinuxであろうとなかろうと
BIOSの設定次第で、ハイバネしてくれる。
情報はLinux Japan3月号の89ページ。
VAIO PCG-C1へLinuxを入れるという記事中に書かれてあった。
でも、こんな記事がなければ、知る由もなかった知識である。
(えっ!、もしかして知らなかったのは僕だけ?)
ハイバネーション専用領域を作成するには、
Windowsディレクトリのどっかに転がっている、
phdisk.exeというユーティリティを立ち上げるだけである。
僕自身は、ファイルの検索をかけて発見した。
あ、注意、Dosモードで立ち上げた方がいいかもしんない。
すると自動的にスペースを確保、フォーマットしてくれる。
その確保場所は、ハードディスクの最後尾から
[RAMの容量+VideoRAMの容量+α]
の領域である。
たとえ既に何らかのパーティションがあっても確保できるが、
当然その行為は、既存パーティションを壊すことになる。
これは気持悪いので、一旦fdiskなんぞでフリースペースを作るのが得策かと思う。
僕自身は、Linuxの領域を消去せざるを得なかったのだが。
うちのVAIOはRAMが64M、VideoRAMが2Mなので、
おおよそ67M程度のパーティションが出来上がる結果となった。
ただでさえ狭いうちのハードディスク、これを機会に大掃除する。
一番のゴミは、そう、役立たずWindozeである。
このうすらでかいのを消去するのは、ある意味「快感」である。
変わりにPC-DOSか、DR-DOSをブチ込むつもりだ。
最終的には、おおよそ
1)PC-DOS | 800MB
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2)Linux | 1100MB
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3)Linux swap | 90Mb
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4)ハイバネ用領域 | 70MB
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という具合である。
ああ、すっきり。Linuxの領域も増えて僕はしあわせ。
VAIOのLCDの縁に張ってあったDesigned for Microsoft Windows98のシールも
これと同時に、はがしてやりました。
今や、その場所にはMacOSのシールが張ってあります(^O^)/。
どっかにLinux insideのシールはないかな、っとこれは余談。
Linuxを入れ直すと、早速カーネルの再構築。
これって時間かかるし、しばらくほっておいた。
少し席を外して、かえって来ると、うぉぉぉ画面が真っ黒、
しかも電源ランプが消えてる。・・・っつーことは・・・。
し、しまったぁー、再構築中に、サスペンドして、
一気にハイバネまでしてしまったんだぁー。
過去の経験では、「ハイバネ=フリーズ」ということだったのだが。
おそるおそる、電源スイッチを入れると、起動画面、そして・・・・、
でました、ハイバネ復帰画面。
ハードディスクからメモリが読み出され、みるみる復帰してゆく。
完全に復帰してみると、make zliloの真最中、だがしかし何事もなかったかのように、
カーネル再構築を続けていくではないか。
すごい、すばらしい。これで心おきなく、ハイバネできるってもんよ。
実際、今走っているカーネルはこのハイバネを経験したカーネルである。
今のところ、これといった不都合は感じられない。
そして、この文を書くまでに何度と無くハイバネに持ち込んだが、
(一度はバッテリー切れのために強制ハイバネーションであった)
すべて無事故でレジューム(復活)しているのだ。
とはいっても完全稼働かはわからない。
今後も引続き調査を行い、事実が判明次第、おって報告する。
(って、特命リ○ーチ200Xかぁ、おいおい(^_^;)。)
<追記 26th-Jan-99>
今、気が付いたが(遅いよ)、BIOSによる自動サスペンドも勝手にやっておるな。
前のレポートでは自動でのサスペンドはできなかったと報告していたが、
今回、意識せずともサスペンド状態へ持ち込まれている。
もちろん、apm -sや、Fn + ESCでもサスペンド突入は可能である。
しかし、いきなりハイバネに突入するのはどうするのだろう?
謎が増えたな。
<追記2 27th-Jan-99>
一旦ハイバネまで陥ると、復帰後、PCMCIAカードスロットを
認識しなくなることが、判明した。
研究所の卓上で使っている場合、常にカードを挿しっぱなしである。
この時にハイバネしてしまうとカードが使えなくなる。
したがって、僕自身はBIOSの設定でハイバネは
バッテリーが切れるときにのみ発動するようにしている。
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(注)
勢いで消し去ったWindowsだが、ハイバネ用ユーティリティphdisk.exeは、
製造元のPhoenix technologyのウェブサイトへいくと、
どうやら、一般には配布されてないことが判明した。
このユーティリティはBIOSのバージョンと密接な関係があって、
簡単に配ったりしていないらしい。
となると、Windowsを消した今となっては、
手元に残ったFloppy一枚(コピーしておいたのだ)が
最後の砦のようだな。
大切にしなくては。
まあ、一度パーティションが決まってしまえば、いじる事もないでしょうしね。
次にパーティションをいじるのは、より大容量のハードディスクに乗り換えた時かな。
ちなみにPhoenix technologyでは、Hibernation(冬眠)という言葉を使わずに
"Save to Disk"とか"suspend & resume"という表現を用いている事が多い。
しかし、BIOS設定では確かHibernationだったと思うのだが。
みょーに統一感がないなぁ。