VAIO de Mac
Fusion-PC編
「Fusion-PC」とは?
Fusion-PCで、何ができるのか・・・


Fusion-PCとは、PC/AT互換機上のDosで動作する、
68k-Macintoshのエミュレータである。
すなわちPC/AT互換機をあたかも68k-Macintoshであるかのように
見せかける事で、漢字Talkや、MacOSを動かす事ができるのだ。
そして、更にそれらの上で各種アプリケーションを動かす。

実際には、Macの全てのハードを真似ることはできない。
また、制限も当然ある。
しかし、Macのソフトウェアであれば、
ほぼかなりの確率で動作させる事ができる。
システムも一種のソフトウェアなので、十二分に動くのだ。

現在、Microcode-Solutionsにて、デモバージョンをフリーで入手できる。
デモバージョンは、それなりに制限がかかっている。
製品版を購入すると、制限はかなり緩む。

その違いをちょっと示すと、

デモ版製品版
ハードディスク100MB、1個まで容量無制限10個まで
メモリ 最大8Mb最大768Mbまで
ビデオ 最大640x480で256色まで最大1600x1200フルカラー
サウンド 使用不可SB pro, SB16などサポート
シリアルポート使用不可使用可、モデム、プリンタなど

と言った具合。

確かに、デモ版のメモリ8Mbは、結構厳しいであろう。
しかし、68kの漢字Talk7.5程度のシステムであれば、
システムメモリは4Mb程度なので、
なんとかアプリケーションは立ち上がる。
その雰囲気を得るには十分では?

僕自身は、VAIO505G (Pentium MMX 200MHz,64Mb)に、
Fusion-PC製品版をインストールし、MacOS8.1Jを動かしている。
十分実用の速さである。

確かにベンチマークをとると、
往年の名機、Quadra700の約8割程度のスピードしか無い。
だが、ハードディスクの読み書きのスピードが十分速いおかげで、
体感速度は悪くない。

もちろん、重いグラフィックソフトや、
ハードな計算を必要とするアプリケーションを動かすには
全く役不足である。
しかし、エディタや、ちょっとした図を描くといった論文書きや
メールを読み書きする分にはまったく問題の無いスピードを持っている。

ちょうど、PowerBook180程度のころを思い出す。


問題があるとすると、ハードウェアとネットワーク関係であろうか。
このあたりの悪戦苦闘は、「実用化作戦」のほうでまとめているので
見てくれたまへ。

今、VAIO505Gで確実にやれるていること。(参照:実用化作戦
1)各種アプリケーションを立ち上げ、動作させる。
2)内蔵のモデムを利用して、インターネットプロバイダへのPPP接続。
3)ファイルをハードディスクのDOS上へ書き出す。
4)プリンターへの出力。


今、問題になっていること。
1)シリアルポートへの出力。
2)ネットワークへの対応。


意外に使えないなぁと、がっかりした人もいるだろう。
しかし、勘違いしないで欲しい。Fusionは万能ではない。
私にも不満はある。
だが、その限られた範囲の中でも十分な機能を
有していると私は考えている。

とにかく、一度体験してみて欲しい。
決めるのはあなたなのだから。


16th-Feb-1999
21st-Mar-1999 update

Back to Fusion's index