Basilisk II

「Basilisk IIとは、
フリーで手軽な68K Macのエミュレータ
を創る試みの一つである。」
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☆Basilisk II 使用日記☆

9月9日
VineLinux 1.1上でBasilisk II 0.7αがROMの問題により起動できなかった問題で、POSEIDONさんから、Basilisk II 起動時のCPUモードを68020モード(デフォルトでは68030モード <- ROMの種類に依存するようだ)にすることで問題が回避できそうだとの貴重なご意見を頂いた。
POSEIDONさんのご指示どおりにソースコードの一部を変更してコンパイルし直せば起動できることを確認できた。POSEIDONさんのページで示されている通り。
BasiliskII/src/Unix/main_unix.cpp
の230行目あたりの"CPUType=3;"を"CPUTtype=2;"へと変更したのち、コンパイルしてやれば良い。
#POSEIDONさんありがとうございました。


別件であるが、Basilisk IIが起動できるようになったので、懸案のEthernetを試してみようと思った。
私のシステムはVine Linux 1.1で、kernelは2.0.36であった。READMEにあるように、Ethernetは使用可能であるらしいので、その"Sheep_net"デバイスを作ろうとコンパイルを試みるが、幾つかのオブジェクトファイルが存在しないらしく失敗する。おそらくこれはKernelのソースの中に必要なソースがないことが原因らしい。ここで思いつくのは1)他のディストリブーションなら存在するのか?、2)Kernelのバージョンを上げれば存在するのか?、の2点である。試みに(以前からKernelのバージョンアップに興味があったことだし)kernel 2.2.12をインストールしてみた。
結果的にはこれが正解だった。
きちんとコンパイルもできて、デバイスを登録することができた。

だが、しかし・・・
Macのシステムは7.5.3なので、BasiliskII起動後コントロールパネルの「ネットワーク」を開いて内蔵Ethernetに切り替えたところ、Linuxのコンソールにエラーが流れてMacはフリーズ。
何度か繰り返すが、未だ成功していない。
MacTCPがだめならOpenTransportか?と思ったが、現在CPUモードを68020で立ち上げている関係上、確か使用不可である。うーん、何とかならんものか。
次回に期待。


8月31日
お詫びと訂正

Basilisk II 0.7αが私の環境で起動しなかった問題で、それを解決したいと思うあまり、違法な手段を用いて手にいれたMacROMを利用するという愚挙に出てしまったことをここに強く反省し、お詫び申し上げます。Fusion-PCのトップページにおいて、自ら違法だと言っておきながらその事の重大さを認識していなかった自分の甘さを、指摘されて気が付きました。従いまして、その情報に関する部分を削除致しました。お詫びと今後の自戒を込めてこの文章をアップさせて頂きます。



さて、POSEIDONさんからのメールによると、どうやら0.7αの起動問題は、このバージョンからROMの相性が以前よりシビアになったことが原因のようです。例としてはQuadra700、PB140、(両者のROMはIDが同じだそうです)といったROMでは起動時に問題があるらしく、これ以外のROMなら問題なく動くようです。この問題は現時点では解決方法はないと思われます。次回のバージョンアップに期待というところでしょうか?


8月19日
少し前の話になるが、いつもお世話になっているPOSEIDONさんが、BasiliskIIについてのページを作るかも(!)な話をされていた。そこで、是非やっていただきたいとメールを書いたのだが、ついでに、O.7αが動かないことを報告したところ、別のユーザーから既に同じ症状の報告を受けているとお返事いただいた。そのユーザーもVine Linuxだそうで、PoseidonさんはVine固有の問題ではないかと指摘されている。Joe-Palm発起人の和也@つくばさんも実はVAIO+Linux(Debian)使いで、以前のつくばお茶会で僕のBasiliskIIを見せたところ自分も動かしてみたいと思われて、実際に試されたそうだが、彼のDebianでは0.7αは順調に動いていると報告をもらった。このことから、Vine固有の問題であることは明白であるが、原因が分からない以上、しばらく静観するしかないようである。ちなみにVine Linuxのバージョンは1.0、1.1であり、両方とも試したものの、どちらも動いていない。


7月30日
先日0.7αでどうもシステムエラーで立ち上がらない問題で、英語システム(System7.5.3)で起動させてみたが、同様のエラーで吹っ飛んでいる。エラーメッセージは「shift押しながらrestartさせると、extensionを一時的にはずして起動できるよ」と親切ごかしに言っているが、それで試してもだめだ。厳しい!。時間がないからこれ以上はいじれない。うーん、前のバージョンまで無事だったのに。たいへん残念だ。


7月28日

7月25日にBasilisk IIの最新版0.7αが登録されている。早速ダウンロードして試してみたが、これまでと同じハードファイル、ROMファイルを用いているにも関わらず、起動途中でシステムエラーを起こす。
そのときの爆弾とエラーは以下の通り。

現在使用しているシステムはSystem7.5.3 + Japanese Language Kit 1.2である。そのおかげでシステムエラーのアラートも文字化けせずに読めるのだが、私には理解できない。もしかすると、日本語がらみでどこかつまづいているのかも知れない。一度英語システムで起動するかチェックせねばなるまい。しかし当面はBasilisk IIのバージョンを0.6αへ戻すことを余儀なくされる。

更に、Fusion-PCで用いているMacOS 8.1Jを起動システムにしてみたが、やはり同じところでシステムエラーが発生する。こちらは文字が化けてしまってアラートが読めないのだが、おそらく同じエラーだと思われる。



6月22日

只今の最新版はBasiliskII_src_200699.tar.gzで、バージョンは0.6αである。
ここ2ヶ月の間に、0.5αのバージョンのままで何度かアップデートがなされていたが、system関係やvideo回りでの改良が目を引く。
今回の注目は以下の2点;

1)Video回りでのDGAモード、すなわちX上でのフルスクリーンモード
これは、.basilisk_ii_prefsでの設定において
screen dga
と設定することで行える。
X上のWindow内でエミュレートするこれまでの方法に比べて、画面の書き換えなどのスピードが格段に早くなるので、エミュレーションの体感速度が飛躍的に上昇する。
しかしこれまでの0.5αでは、DGAモードに入るとマウスの挙動不審(画面の最上段以外に移動できない)などの問題が発生していた。
これが今回の0.6αでは解消され、DGAモードでうきうきと広い画面を自由にマウスポインタを動かすことができるようになった。
この結果X-Window内の時に比べてかなり体感速度があがり、PentiumMMX200MHzのマシンでも、使えるかも?と思わせる速度になった。

2)FPUのエミュレータの使用。
これは、.basilisk_ii_prefsでの設定において
fpu true
と設定することで働く。まだこのエミュレータはかなりバギーだということらしいが、一応動いている。
しかも、これまで動かなかったIgorも起動するようになったのでご機嫌である。

またソフトウェアでは、これまではBasiliskIIごとおなくなりになっていたNisusWriter4.1J/68Kも起動できるようになっている。


使いたいと思っていたソフトが軒並動くようになった。とりあえず使えるめどがついてきた雰囲気である。
もう少しsystem回りをチューンして欲しいところだ。

今後がますます楽しみである。

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