Linux on VAIO
極私的インストールメモ(自分用)
Part 3

15) PalmPilot用 HotSync for Linux
そう、あのPalmPilotの母艦を、Linuxにしちまおう。
それには、linux上でHotSyncできるユーティリティが必要だ。
ダウンロードサイト
ここから、少なくとも pilot-link.0.9.0.tar.gzを引っ張って来る。
インストール

$ tar zxvf pilot-link.0.9.0.tar.gz
$ cd pilot-link.0.9.0
$ configure --prefix = /usr/pilot
$ make
$ su
# mkdir /usr/pilot
# make install

この結果、HotSync関係のさまざまなユーティリティが、/usr/pilotの下へ大集合する。
しかし、実際、PalmPilotとやりとりを行うのは、これだけで十分というものがある。
それは、pilot-xferである。
$ /usr/pilot/bin/pilot-xfer --help
で、ヘルプになるから、適当に読んでおくよーに。

何も考えたくないなら、下の2つだけを覚えておけばいい。

Backupなら
$ /usr/pilot/bin/pilot-xfer -p /dev/cua0 -b /home/hoge/pilot_backup

Syncroなら
$ /usr/pilot/bin/pilot-xfer -p /dev/cua0 -s /home/hoge/pilot_backup

でいいぞ。

ちなみに/home/hoge/pilot_backupは前もってディレクトリをつくっておけよ。
名前は適当でいい。
一方、/dev/cua0は、Pilotをつなぐシリアルポートだ。
(本当はシリアルポートの指定はデフォルトで指定できるらしいが、まだ理解していない。)

上のどちらかを実行すると/home/hoge/pilot_backupの中へ、
ゴソッとBackup file一式が出来上がる。
一度Backupをとって、適宜Syncroしておけばいいだろう。
あと /usr/pilot/binには死ぬ程他のユーティリティが入っているが、
今だ試していない。
また今度ね。

16) POVRAY
これは、フリーのレイトレーシング&3Dレンダリング用ソフトです。
超強力です!!!
ちょっとしたスクリプトで、結構見栄えのある画像を作れます。
マック用とかWin用とかあるけど、なぜかLinuxにこだわる俺。

ダウンロード -->http://www.povray.org/ヘ行ってlinux用のPovrayをゲット。
ここで気づいたけど、ダウンロードファイルの大きさって、Linux用は2MB程度。
一方、Mac用は16MBもあるんだよなぁ。
Win用は本屋で参考書をたち読みした感じでは20MB以上ありそうな気配。
やっぱ、軽いというか、小さい方が好みだよなぁ。
ハードディスク狭いし。
でも、初心者には、全てがGUIで出来る方がいいのでしょう。

povrayは本体のプログラムと各種ライブラリ(のようなもの)とで出来ている。
デフォルトでは、このライブラリの場所が/usr/local/lib/povray3だそうだ。
よって、この場所にインストールと言うか展開する。

$ su
# cp povlinux.tgz /usr/local/lib
# cd /usr/local/lib/
# tar zxvf povlinux.tgz
# rm povlinux.tgz
# chmod -o+x povray3

本体のプログラムは2種類(x-povrayとs-povray)存在するが、
今回はX利用を前提に用いるため、利用するのはx-povrayである。

# cd povray3
# ln -s /usr/local/lib/povray3/x-povray /usr/local/bin/povray
# chmod -o+x x-povray

後は個人向け設定ファイルpovray.iniを自分のディレクトリに.povrayrcの
名前でおいておく。

# exit
$ cp /usr/local/lib/povray3/povray.ini ~/.povrayrc

利用方法は、他のページを当たってくれ。参考までに僕は
Tantaka Pageにお世話になった。

このパッケージにはデモもあるからとりあえずそれでもやってみてちょ。
基本的には、スクリプトがshapes.povだったとして、
$ povray +ishapes.pov +oshapes.tga +D
と言った具合。+i******.povで描きたいスクリプトを指定して、+o*****.***で出力を指定。
通常はtgaファイルがデフォルトの出力。
あと、+Dで、レンダリングの様子をウインドウ上で確認できる。

17) Canon BJC-35vIIへのプリントアウト
手持ちのBJC-35vIIへプリントアウトしようと頑張った。
というか、Japan Linux User Groupの初心者必見ハードウェア情報からたどったJFLinux Hardware Compatibility HOWTOをぶらぶら見ておったその時、ふと目に止まったプリンタ/プロッタの項。
更に付録Eを見てみると、動いたと報告されたプリンターの中に、手持ちのプリンターと同じ型番が。
なんだ使えるやんか、と少し興奮した。
今まで使えるとはこれっぽっちも考えた事が無かったためだ。

さっそく、手持ちのJF書類を漁って、Printing-HOWTOを読んだが、全然分からん。
だが、そんな時に救世主、JPprinting-mini-HOWTOがハードディスクにあるのに気づいた。
いい、これはいい、俺でも分かる。んで、チャレンジ開始。

これ以降のほとんどの過程はJPprinting-mini-HOWTOに従う。
PJEのインストールでghostscript-Jが存在していれば、その中にあるフィルタbjc600c/bjc600cjを利用すれば良いらしい。
JPprinting-minio-HOWTOや付録Eによる情報である。
しかし、手元のghostscript5.10Jではフィルタbjc600しかない。
多分ghostscriptはこっちの方が新しいし、気にしないでbjc600を使う事にする。

今回はとにかくPostScript書類だけを考える。
インストールされているghostscriptは日本語を表示できるので設定は以下の部分のみ。
フィルタの作成
フィルタとして /usr/local/lib/gsfを用意する。

#!/bin/sh
/usr/local/bin/gs -q -dNOPAUSE -sDEVICE=bjc600 -r360 \
-sPAPERSIZE=a4 -sOutputFile=- -
exit 0

printcap の設定
/etc/printcapに以下を追加

ps|gs|GhostScript printer:\
    :lp=/dev/lp1:sh:mx#0:\
    :if=/usr/local/lib/gsf:\
    :sd=/var/spool/lpr/ps:\
    :lf=/var/spool/lpr/ps/lpr-error:


スプールディレクトリの作成

# mkdir /var/spool/lpr
# mkdir /var/spool/lpr/ps


あと、lpdが稼働中である事を確認し、
# ps aux | grep lpd
root ~~ /usr/sbin/lpd

lpcを実行

# lpc
lpc> restart all
lp:
    no daemon to abort
lp:
    daemon started
ps:
    cannot open lock file
ps:
    daemon started

lpc> quit

この時cannot open lock fileと言われるけど無視して良いそーな。

で、実際のプリントアウト。当然プリンターはプリンタポートに接続してある。

$ lpr -Pps article9.ps
でプリント開始。
$ lpq -Pps
でプリント状況を(正確にはQueを)確認。

出来たみたい。というのも実際に試した時一度うっすらと印刷したものの、その後プリンターが壊れてしまったのだ。しばらく使っていなかったのが原因か?。ヘッドのクリーニングに、サンプル画像の印刷、何をやっても白紙が吐き出されるのだ。ヘッドは移動しているがインクが飛んでいない。

しかたないね。修理だ修理に出そう。
よって、本当に印刷できたかどうかは、また今度。
これがうまく行くようなら、今度こそ本当にWinと決別しよう。

と書いていたのだが、この後一度プリンタ本体を分解して眺めていたところ、
(本当に眺めていただけなのだが)突如、インクを飛ばし始めた。
わからん、まったくわからん。
とにかく機嫌を直してくれたのはありがたいが、原因が分からない以上再発を防ぐ手立てがないなぁ。

    

18) Canon BJC-35vIIへのプリントアウト(2)
17)でPostscriptファイルの印刷には成功した。
次は、テキストファイルの印刷に取り掛かる。
全ての手順は前回同様、JPprinting-mini-HOWTOによる。
BJC-35vIIは、制御コードESC/Pであり、したがって利用するフィルタはescpfである。
HOWTOでの例もescpfなので、そこで利用されているのと同じ設定にすれば良いはずだ。
まずはprintcapの変更。
# vi /etc/printcap

lp:lp=/dev/lp1:sd=/var/spool/lpd:sh
の行をコメントアウト

新たに以下を加える。

lp| ESC/P filter :\
    :lp=/dev/lp1:\
    :sh:\
    :if=/usr/lib/escpf:\
    :of=/usr/lib/escpf:\
    :sd=/var/spool/lpr/lp:\
    :pw#90:pl#66:\
    :mx#0:\
    :lf=/var/spool/lpr/lp/lpr-error:

スプールディレクトリの作成

# mkdir /var/spool/lpr    <-- 前回作っているから今回は不必要
# mkdir /var/spool/lpr/lp


lpcの実行

# lpc
lpc>restart all

lp:
cannot open lock file
lp:
daemon started
ps:
no daemon to abort
ps:
daemon started

lpc>quit

lprのフォーマットは、lpr -P(プリンタ名) (印字ファイル)、である。
ただし、lpでプリントする時は(プリンタ名)は省略できるから、
$ lpr printer.txt
で、印刷できる。
また、キューの確認は
$ lpq -Plp
である。

これで、かなり自由に印刷が出来るようになった。
と同時にBJC-35vIIの可搬性を利用できるようになる。
本来、MacintoshのPowerBookとともに持ち運びの目的で手にいれたプリンターであるからだ。

あと、副次的な作用に、Windowsの消去がある。
これまで、Windowsの消去に踏み切れなかった理由の一つにプリンターが使えなくなる可能性があったからだ。
VAIO de Macでは見事に失敗してるし。
しかし、これによって、Windowsでやらざるを得なかった作業がまた一つLinuxで行なえる事となったわけで、Windowsを消す決意も固まろうというものだ。


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