Vine2をかじろう


Vine Linux 2.0CRW使用備忘録

1、Vine Linux2.0 本体のインストール
2、追加にインストール
   ・eWnn
   ・Sylpheed
   ・Octave
   ・XV
   ・Gnumeric
   ・KeWnn
   ・XV
   ・GKrell M
   ・mpg123
   ・GQmpeg


2、追加にインストール


eWnn 1.0
ソース:オムロンソフトウェアeWnn1.0」(市販品)

これはMuleや、Emacs上でクライアントが動く英語辞書引きソフトである。
で、これのインストールは、マニュアルにある通りだが、Vine Linux 1.1の時も問題があって、すなおに起動してくれなかった。
1.1の時は、ライセンスのキーコードを書き込むためのファイルが、インス トーラーの想定した場所に存在しないために、肝心のキーコードが書き込め ないというトラブルがあった。
これは、適宜、自分で別の場所にあるキーコードファイルに書き込むだけの話。
あと、127.0.0.1すなわちlocal serverの名前が、hostsファイルに別途登録されていない場合、起動しないという問題もあった。
これも自分で書き直すだけで終わり。

今回もきっとそのままではうごかんだろうと思っていたら、やはりだった。

eWnnのクライアントであるlispファイルを読み込むときにエラー発生。
これらVine2.0に固有の問題に対しては、eWnnのサポートページにて、必要なアップデートファイルをダウンロードできる。
バージョンアップといっても、ダウンロードしてきたファイルで古いのを置 き換えるだけである。

これで、何の問題もなく起動させることができるだろう。

Sylpheed
ソース:Sylpheed

Sylpheed Picture(JPEG 110KB)
これはGTK+を利用したメールクライアントソフトである。
以前Linux Japanかなにかで紹介されていたのでインストールしようとしたが、ライブラリが古くて動かなかった記憶がある。
Vine2.0によって、各ライブラリのバージョンが上がったおかげで、コンパイルできるようになった。
もっとも、Sylpheedからたどれる場所にVine2.0用にrpmで固めてあるバイナリがあるので、作者に感謝しつつ楽々インストールができるようになった。

一言でいおう。今までKDE上のKMailを利用してきたが、完全にこれに置き換えました。

まだまだ機能が未熟らしいが、僕にとってはもう満足の行く範囲。
これまで使ってきたメーラーに比べ、以下の利点が魅力なのだ。

・軽い!
以前Wanderlustを利用していて思ったのが、「スレッド表示って重いし遅い。」と思ってたけど、Wanderlustに比べれば格段に早い。ストレスがない。
多いときには1つのフォルダに3000通程度あるが、ほぼ2、3秒でスレッド表示が終了する。

・MewやWanderlust等の Emacs系の操作感
Mewで培った基本的なキー操作が利用できること。特にスペースだけでずんどこ次々新着メールを見て行けるのは、楽。

・外観
MewにしろWanderlustにしろ、Emacsから使えるという利点はあるが、ある意味それは制限でもある。GTK+で作られているのでXとの親和性高し。見た目WinやMacのメーラーのように3ぺイン(フォルダツリー、メッセージリスト、メッセージビュー)で構成されている。また、フォルダツリーや、メッセージビューを分離できたりする。この自由度を生かせると、狭いノートパソコンのディスプレイでもやりくりがうまく行く。
さらにGNOME対応であるからGnomeのテーマに合わせて、外観が変化する。

スレッド表示できてこれくらい軽いなら、余裕で使えます。
それに、ほとんど毎週のようにバージョンアップされて来た。
2000年9月末現在、バージョンは0.3.28。
懸案だった一括送信もファイル添付機能もついたし、まったく不満はない。
Kondara2000にも標準搭載されるようだし、もう何をか言わんやである。

Octave
ソース:Octave Home Page

行列計算してくれる理数系のソフト。このソフトが互換しようとしているMatLabは、市販のソフトであり、実験の解析などに使われている。MatLabに比べてグラフィックが弱いが、互換のあるスクリプトが書けるのと、実際ちょっとした計算に役に立つ。

必要な物
octave-2.0.14-2vl1.src.rpm
http://ring.so-net.ne.jp/archives/linux/Vine/VineSeed/VineSeedPlus/SRPMS/
本体のソース

egcs-g77-1.1.2-24vl1.rpm
http://ring.so-net.ne.jp/archives/linux/Vine/Vine-2.0/i386/Vine/RPMS/
Fortranのコンパイル環境。Vine-2.0に入っているはずだが、通常インストールされなかった。
よって独自にインストール。

gnuplot-3.7.0.1+1.1.9-2vl2.src.rpm
http://ring.so-net.ne.jp/archives/linux/Vine/VineSeed/VineSeedPlus/SRPMS/
これも独自にインストール。

VineSeedPlusにあるものはバイナリを利用せず、ソースからバイナリをrebuildすることにした。

$ su -
# rpm -ivh egcs-g77-1.1.2-24vl1.rpm
# rpm -rebuild gnuplot-3.7.0.1+1.1.9-2vl2.src.rpm
# rpm -ivh /usr/src/redhat/RPMS/i386/gnuplot-3.7.0.1+1.1.9-2vl2.src.rpm
# rpm -rebuild octave-2.0.14-2vl1.src.rpm
# rpm -ivh /usr/src/redhat/RPMS/i386/octave-2.0.14-1.i386.rpm

XV
ソース:xv-3_10a.rpm
(Linux Magazine 2000年2月号付録CD-ROM)

これまで、ほとんどのディストリブーションにおいてデフォルトでインストールされていたが、Vine 2.0には入っていなかったので、(レジストしてないけど)新たにインストールした。


Gnumeric
ソース:VineSeedPlus

GNOME環境で使われる表計算ソフト。KDE環境でも問題なく動いた。もちろん、GNOMEも裏でインストール済。とにかくCSV形式が読み書きできて、日本語が使えるので十分。印刷もかなり良い出来だ。

http://ring.so-net.ne.jp/archives/linux/Vine/VineSeed/VineSeedPlus/RPMS/list.html
もしくはVine linux2.0付属のCD-ROMから、

gnome-print-0.12-0vl1.i386.rpm
gnumeric-0.48-0vl2.i386.rpm

をダウンロードし、
# rpm -ivh gnome-print-0.12-0vl1.i386.rm
# rpm -ivh gnumeric-0.48-0vl2.i386.rpm


使用例
$ gnumeric &
KeWnn picture(JPEG,48KB)

Gnume1.2のインストールによって、Gnumericのバージョンもアップ。
2000年9月現在、0.56である。


KeWnn
ソース:KeWnn

本来、emacs上で動くeWnnを、emacsなしでKDE上で動かそうとする、辞書引きソフト。使ってみると以外に便利。
当然ながら、KDEのインストールが必須。
最新版は0.2.7。
kewnn-0.2.7.tar.gz

これからrpmバイナリを作りインストール。
$ su
# rpm -tb kewnn-0.2.7.tar.gz
# rpm -ivh /usr/src/redhat/RPMS/i386/kewnn-0.2.7-1.i386.rpm

使用例
$ kewnn &
eWnn サーバーさえ立ち上がっていれば問題なく使用できる。
KeWnn picture(JPEG,43KB)
ただし、eWnnのライセンスが一つしかないため、EmacsなどでeWnnサーバーと接続していると、kewnnは起動はするが、検索はできなくなる。
GNOME上でも起動できる。


GKrellM
ソース:GKrell M home page
GKrell M Picture
GTK+ベースのシステム情報をモニターするアプリケーション。外見を変えるテーマ(SKIN)も豊富にそろっていて、クール。
見ることのできる情報は、時刻、CPU稼働率、Network稼働率、メモリ占有率、Swap使用率、メール確認、バッテリーなどである。
使用している画像は、Muhri Dot NetにてダウンロードしてきたSKINを利用している。
最新版は0.10.5。

このGKrell M home pageで、バイナリのrpmがダウンロードできる。
本来はsrcをrebuildしたほうが良いが、rpm --rebuild では、いくつか必要なファイルが足りないらしく、バイナリ作成に失敗する。

バイナリ:gkrellm-0.10.5-1.i386.rpm

$ su
# rpm -ivh gkrellm-0.10.5-1.i386.rpm
でインストール完了。
$ gkrellm &
で起動できる。

一方、ダウンロードしてきたテーマは、
$ cd ~/.gkrellm/themas
$ tar xzvf ~/minEguE_lite.tar.gz
と、しかるべきところに展開してやれば、設定(パネル最上部を右クリック)のThemasに現れてくる。

mpg123
ソース:VinePlus

MP3ファイルのデコーダ。コマンドラインから扱える。これに被せるXで動くGUIのコントローラも沢山ある。
Vine PlusにVine用に固めてあるrpmが存在する。
mpg123-0.59o-3vl1.i386.rpm

インストールすれば、すぐに使える。
# rpm -ivh mpg123-0.59o-3vl1.i386.rpm

使用例
$ mpg123 -b 1024 hoge.mp3

ここでオプションの-bは、デコード時のバッファを設定する。
デフォルトではバッファはゼロになっている。
これを設定しないと、CPUやハードディスクの負荷が増えたときの音飛びを防ぐことができない。


肝心のMP3ファイルを自作したい場合は、Vine2.0の遍歴にある、MP3を聴くためにを参照のこと。

GQmpeg
ソース:本家は別だが、日本語パッチを当たものがgqmpeg非公式拡張版ページにある。


GTK+を利用したmpg123のXフロントエンド、つまりコントローラ。
実は、MP3を聴くためならVine2.0には既に「Xmms」というMP3デコーダがインストールされている。
見た目は、Xmmsのほうがクールだが、システムへの負担はmpg123 + GQmpegのほうが軽い。

ソースのページから、Tar Ballをダウンロード。
gqmpeg-0.6.3-jp-lyrics-p4.tar.gz

$ tar xzvf gqmpeg-0.6.3-jp-lyrics-p4.tar.gz
$ cd gqmpeg-0.6.3-jp
$ make -f Makefile.jp
$ su
# make -f Makefile.jp install

使用例
$ gqmpeg &

右下隅の"PLAYLIST"を押せば選曲ができる。
mpg123の時にも書いたが、スムーズな再生にはバッファがキモ。
左上隅のタブ上で左クリックするとメニューが出るので、そこから環境設定を選ぶか、右下にあるスパナのアイコンをクリックすると、セットアップウィンドウが出てくる。
ウィンドウ上部のタブから「出力」を選んで、「出力バッファのサイズ」を1024キロバイト程度にしておこう。


肝心のMP3ファイルを自作したい場合は、Vine2.0の遍歴にある、MP3を聴くためにを参照のこと。

今後の予定


mtv
SDL-1.1.2-1.i386.rpm, mtv-1.1.1.1-1.i386.rpm from http://www.mpegtv.com/
xforms-0.88-8.i386.rpm from VineSeedPlus


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