Vine2をかじろう


Vine Linux 2.0CRW使用備忘録

1、Vine Linux2.0 本体のインストール
2、追加にインストール


1、Vine Linux2.0 本体インストール
ソース:Vine Linux 2.0CR(市販品)

ついにVine Linux 2.0が発表となった。技術評論社から製品版が売り出されている。1.0CRWの正規ユーザーだったので、アップデートを申し込んで1ヶ月めに届いた。これは販売日が延びたためである。
さて、パッケージを見ると、CD-ROMが4枚組である。
1:Vine Linux バイナリ
2:Vine Linux ソース
3:Vine Linux Plus
4:各社デモバージョン

このバージョンから、RedHat Linux6.1がベースになり、各種ライブラリのアップデートに、デスクトップ環境も充実し、なかなかそそるものがある。
僕的には、これまで最新のライブラリが必要なため動かなかったりコンパイルできなかったソフトを試せるのと、個人的に気に入っているKDE(デスクトップ環境)が標準でついてくるところなどが、魅力たっぷりである。


現在ハードディスクは以下のようにパーティションを分けてある。
1 : 2GB / (root)用
2 : 4GB /home用
3 : 130MB Swap用
4 : 100MB ハイバネーション用


完全にまっさらのインストールを行うつもりなので、インストールの途中でrootのある第1パーティションをフォーマットする。
また、/homeを割り当ててある第2パーティションは、いじらないつもりだ。
とはいえ、何が起こるかわからないので、重要な書類はバックアップする。
それにはSCSI接続のMOドライブを使用した。(参照1)

さて無事バックアップも済んだので、さっそくVine Linux 2.0のインストールである。
インストール用CD-ROMは明らかにブータブルなものであろうから、PC-CARD 経由で接続したVAIOの専用CD-ROMドライブにて起動させよう。
この方法はすでに述べたことがある。

さて、CD-ROMをドライブにいれて電源を入れ、VAIO本体を起動する。
しばしののち、CD-ROMを読み込みに行って、起動画面がでてくる。
Boot :
と出てきたところで、
Boot : linux ide2=0x180,0x386
と打ち込んでやると、見事にCD-ROMから起動した。
やがて激しくCD-ROMが読み込まれているうちに、やけにグラフィカルなインターフェースのインストーラーが立ち上がってきた。
これが、RedHat6.x自慢のインストーラであろう。

派手ではあるが、基本的な部分はこれまでのインストールと同じであるのでほとんど迷わなかった。
まず、キーボードの選択で、101キーボード、かつUSでCapsLockとCntrolキーを入れ替えるレイアウトを選択し、マウスはGenericの2Button Mouse(PS/2)を3ボタンエミュレートで選択。
次にインストール方法の設定で、カスタムを選んでインストールすることにした。
注意を払ったのが、ディスクのセットアップで、ここでパーティションを扱うためだ。
既に述べたようにパーティションは
1 : 2GB / (root)用
2 : 4GB /home用
3 : 130MB Swap用
4 : 100MB ハイバネーション用

に分けてあり、第2パーティションは消さないようにしなくてはならない。
使い慣れたfdiskを使用し、パーティションの確認をする。
そのあと、各パーティションを/(ルート)と/homeに割り当てる。
そしてパーティションのフォーマットでは、/(ルート)だけをフォーマットするように設定する。

設定はLilo、ブートディスクへと進み、ネットワークは起動後に設定することにして、rootのパスワードなどを設定した後、いよいよインストールするパッケージの選択である。
ここで選べるパッケージは、
Note PC Toolsこれはいるよね
X Window Systemま、必須だぁね
Emacsこれも独自のパッケージかい?、必須
XEmacs×僕自身は必要なし。
GNOME最初は入れないつもりだったが・・・。
KDE僕的には必須、デフォルト環境
Mail/WWW/News Tools当然、必須
Dialup WorkstationPPxP接続に必要
File Server×今のところ必要なし
Networked Workstationftp,telnetだし必須
Internet Server×サーバーとしては使わないから必要なし
Data Base×PostgreSQLが入るらしいが使わないので必要なし
TeX Document FormattingTeXは意外と使うので必要
Development Toolsコンパイルするので必要
Extra Documentation日本語のドキュメント+検索システム、必須

と言った具合い。
続いてX Serverの設定であるが、ビデオチップの自動検出には成功したが、モニターの自動検出に失敗。
うちのVAIOはNeoMagic社のビデオチップを利用したLCDだし・・・と思っていると、マニュアルに書いてある。
「また、VAIO505やLet's noteなどNeoMagicのチップを使用した機種では、LCD Panel 800x600 (Neomagic)を選択してください。」
ご丁寧なことである。
あと、「GUIによるログインを使用」のチェックをはずす。
やっと、インストールのための設定終了。
あとはインストールするのみ。
がーっといってもらう。

結果的には、うまくインストールできた。
しかし、何度かインストール時のSwapパーティションのフォーマットに失敗している。
Swapパーティションをフォーマットしてます、みたいな表示がでるものの、ハードディスクは停止しているし、30分待っても次に進まないので、強制終了を行った。
原因ははっきりしないが、fdiskで確認したり、フォーマットの設定をやり直したり、いろいろいじっているうちにうまくいった。

ただし、一つ不満があった。
実は最初のインストールのパッケージ選択でGNOMEは選んでいなかった。
出来るだけ軽くしたかったこともあるからね。
インストール終了して、再起動して、環境整備を終えて、さていつも使うアプリを確認するか・・・と思って試し起動をやっていると、オリャ?GIMPが無い。
それじゃと、インストールCDを漁ってGIMPのrpmを発見するも、依存性の問題で結局GNOMEをインストールしないといけないことがわかった。
ま、しかたないのでインストールディスクで起動してGNOMEパッケージを追加インストールしようと思ったのだが、なんと、それが出来ないのだ。
インストール方法を選ぶときにカスタムを選んでGNOMEパッケージだけを選んでも「動かないよ」とか言われて先に進めない。
インストール方法でアップデートを選ぶと、GNOMEパッケージどころか、依存関係もわからないくらい個別のrpmパッケージが表示されて何を選んでよいのかわからない。

混乱してしまった僕は、しぶしぶ一から起動し直して、パッケージ選択でGNOMEも含めて選び、再インストールするはめになったのだった。




(参照1)
MOでバックアップ

さて、実はLinuxからMOを扱うのはこれが初めてだ。
仕方ないので、linux-mlや、インターネット、Vine付属ドキュメントのNamazu検索などで「MOの使い方」を探す。
メーリングリストでは基本的には「ハードディスクと同じ」ということらしい。
よって、とりあえず手持ちのSCSI カードにて接続し認識させた。
この場合、/dev/sdaとなるのは確認済み。
で、
# fdisk /dev/sda
で1パーティションを設定後、
# mkfs -t ext2 /dev/sda1
ということらしい。
はあ、そうかいというわけで、MOドライブに640MOを放り込んでためす。
だが、mkfsでエラーが出て、一向にフォーマットが終わらない。
何回か試してみたがだめだった。
怖くなったので、240MOに変更して見ると、これは一発でいった。
そこで、バックアップは240MOにてすべて行った。

(注):あとでメーリングリストで当たってみると、640MOを利用するにはセクタを2048にする必要があるらしく、
# mke2fs -b 2048
とすればうまく行くらしいが、まだ試していない。


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