- はじめに
- 最近のディストリブーションは、bootableなCD-ROMにより提供されていることが多い。すなわち、いちいち起動用フロッピィを作らなくとも、直接インストールCD-ROMから起動して、そのままインストールできるということである。
うちのVAIO505シリーズには、PCMCIAカード経由の専用CD-ROMドライブがあり、Windowsのインストールなら、直接CD-ROMから起動できるように、BIOSにドライバーが書き込まれている。
今回、Vine Linux 1.0βから1.0へアップグレードするのに、手狭になったハードディスクを整理する意味も込めて、クリーンインストールをこの専用CD-ROMドライブを用いて直接インストールCD-ROMからの起動およびインストールを敢行することにした。
- パーティション分け
- 現在の状況
パーティションは4つに分けてある。
DOS領域 800Mb PC-DOS
Linux領域 1000MB Linux native
Linux swap領域 90MB
Suspend領域 65MB
それらのうち、Dos領域に800Mb割り当てていたのを500Mbに減らし、余った300MbをLinux Native領域へ振り割ることにする。
- 作業の実際
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使用したアプリケーションはFDISK。
まず、起動用FloppyからDosを起動。
しかる後にFDISKを起動し、先頭の二つのパーティションを削除。新たにPrimaryとしてハードディスクの先頭から500Mb、1400Mbの二つのパーティションを区切る。
リスタートの後、MBR領域にまだLiloが存在していることを思い出した。どうやって初期化したっけ?
とにかくこの状況ではどの領域も認識できないので、ともかくFormat C:を行った。
そしてMBRを初期化するのは
FDISK /MBR
が正解だった。いろいろコマンドを打ち込んでわかったものだ。
続けてPC-DOSのインストール。
確実に起動できることを確認して、いよいよ本命のLinuxのインストールである。
- ブータブルCD-ROMを用いてのインストール
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専用CD-ROMドライブを内蔵ドライブ(Local CD-ROM drive)として認識させるには以下の手順を踏めば良い。
電源OFFの状態でCD-ROM ドライブに付属のPC-Cardをスロットへ差す。
CD-ROMドライブにインストールCD-ROMを挿入し、ドライブ、本体の順番で電源をONにする。
BIOSの設定でまずCD-ROMから起動するようになっているか確認する。
起動中、[ESP]キーもしくは[F2]キーを押し続けるとBIOSの設定画面が出てくるので起動の項目をチェックしてCD-ROM起動できることを確認する。
設定画面を抜けると自動的にCD-ROMから起動できる。
Linuxのウェルカムメッセージをみた後、boot:のプロンプトが出たところで
linux ide2=0x180,0x386
と入力する。これでCD-ROMドライブが認識され、そのままLinuxがブートし、インストールが開始される。
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