いよいよモバイルの本領発揮、PPPでプロバイダに接続し、インターネットを利用できるようにしよう。
VAIO505には、内蔵のモデムがあるので、これを料理することになる。
現在用いている仮想マックのシステムはMacOS7.6 + Japanese Language Kitである。
このバージョンではネットワークにOpenTransportが使われている。これとOpenTransport/PPPもしくはfreePPPといったPPP接続のプログラムを組み合わせることでPPPが利用できる。
結論からいうと、freePPPを利用した。なぜならOpenTransport/PPPはモデムによって異なるCCLファイルを必要とするためである。
VAIOに搭載されているモデムのタイプがはっきりしなかったので、とくにCCLファイルのことを考えずに済むfreePPPを利用して接続をしたわけだ。
手順としては以下のようなものだった。
間違い無く設定を終えれば特に何の問題もなく接続が開始できる。
実際、拍子抜けするくらい呆気無く接続できたので、却ってがっかりしたくらいだ。
この点、FusionはきっちりとMacOSとVAIOとの橋渡しを勤めてくれたことになる。
この後、Telnet接続を行い(用いたのはこれまた個人的に気に入っているBetterTelnet日本語版)、問題なくホストへ接続できた。
今回、ブラウザでWWW閲覧もしようとしたが、時間が無くまだ試していない。が、Telnet接続ができたのだから問題はないだろうと思う。
WWWブラウザとして、Netscape Navigaterを利用しようと考える。68Kのもので最新のものを探していると、4.08というのが見つかった。で、これを仮想マックのシステムMacOS7.6 + JLKにインストールしようとした。今回もHardFile(DiskImageFile)経由でインストールした。いざインストーラを立ち上げると、がーん、OS7.6.1以降でないとできないよーんなどと言われてしまい、あえなく撃沈。うーむ、どうしてもねすけ4.08を使う必要もないけどな。どーしよ。うーん、ついでやし、前々から試そうと思てたMacOS 8のインストールをやっちまおう。
MacOS 8をインストールしてみる。やり方は、前回と一緒で適当なMacintosh上でDiskImageをつくり、その中へMacOS8をカスタムインストール(全てのマッキントッシュ用)を行った。インストール終了後、機能拡張やコンパネの中から不必要なもの、やばそうなものを抜き取る。で、AT互換機に送り込んでSetup、Fusionを立ち上げる。
起動途中でいきなりフリーズ。何か抜き忘れたものがあるのか?
Shift keyを押しながら起動する。文字化けしつつもあっと言う間に起動する。
まずは機能拡張フォルダから。おお、QuickTime PowerAdapterが残ったままである。
QuickTimeのPowerPC用の機能拡張である。これだろうか?。
早速これをシステムフォルダから抜いて再起動する。
し、しまった、アップルメニューオプションをいれたままだ。
ま、いいか、とOSの起動を静観する。きちんとアイコンパレードも流れている。
うん、順調にファインダの起動にたどり着いた。が、ここからが良くない。
からからとハードディスクが回っているようだが、なかなか起動が終らない。
しばらく経つとフリーズもせずに立ち上がった。しかし、アップルメニューを見ると、その機能が働いていない、すなわち、メニューが階層化されていない。
よって、結局もう一度アップルメニューオプションを外して利用することになる。
さて、続いてねすけのインストールを行おう。
前回インストール失敗?したねすけ4.08である。
ねすけのインストールは非常に簡単、インストーラを立ち上げるだけである。
インストール自体は順調であったが、再起動が行われるとアイコンパレード直前で爆弾がでてきて、文字化けメッセージとともにリスタートを強要されてしまった。
こいつもいろいろ機能拡張をいれているのだろうか?。
また、Shiftを押しながらOSを起動した。
機能拡張に新たに入ったものは3つであるが、見慣れないものがひとつあった。その名前もInstaller Cleanup Extensionである。
なんだぁこの変な機能拡張は?早速これを抜き取って再起動。
やりました。どんぴしゃ。すんなり起動してくれます。
更にFreePPPをインストールし、各種設定を行った。
いよいよインターネットでのWWW利用ができる。ねすけを立ち上げると起動途中でプロバイダへ接続を始める。よろしい。成功だ。
MacOS8の使用感であるが、特に問題もなさそうである。
確かにスピードに関しては速いとは言えないものの、普通に使う分には問題は無いようである。
さすがにことえりは少々重くなったものの実はハードディスクへの読み書きが速いのでさほど気にかかるものでもない。
また、PowerBook5300csで使うときとそれほど差が感じられない。
ねすけは、まだちょっと使い切れているわけではないので大したことは言えないけれど、問題なく動いてくれている。やっぱ凄いよね、Fusionって。
ねすけをインストールしたときに問題となったInstaller Cleanup Extensionであるが、実は起動途中の爆弾は、Installer Cleanup Extensionがあろうが無かろうが発生することがわかった。
一度VAIOをShutDownさせて再びFusionを起動すると発生したのだ。
以後、使用を重ねるにつれ、どうもVAIO起動後始めての仮想マック使用時に爆弾が発生しているもようである。
この爆弾は一度出てしまえば再起動のボタンを押すことで、何事もなかったように、後は問題なく再起動してくれる。
最初の一回だけ現れていることがヒントだと思うが、原因はさだかでない。
ちなみに現在の仮想マックOS8のコントロールパネルと機能拡張はここ(仮想MacOS8)にあげておく。