VAIO de Mac
Fusion-PC編

真の実用化作戦

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直接プリントアウトに成功
21st-Mar-99

以前、プリンターがどうしても使えないので困った経験があったが、それが遂に解消されることとなった。


大変お世話になったPOSEIDONこと田中 俊光さんからいくつかのメーリングリストで流れた情報である。
彼のページをみたある人から、Fusion上で直接プリントアウトするには、上野幸弘さんが作られたUPDシリーズという一連のドライバ群を用いれば可能であると報告されたそうだ。
実は、作者の上野さんもFusionユーザーだとか。

○ ダウンロードとインストール

必要なものは
upd systemUPD System
機能拡張
bj-printer各種プリンタ用ドライバ
 セレクタ機能拡張 

私の使っているプリンターはCanon BJC-35vIIである。
上野さんのいくつかあるプリンタドライバの中でも、UPD for BJ-Printerというドライバーは、
『Canon BJ-10/15互換、及びESC/PモードがあるBJ-220JS/JC, BJ-330J, BJ-300J, BJC-400J, BJC-600J, BJC-35v, BJ-30vにて動作する』
とのことなので、おそらく私のプリンターでも問題なく動作するであろう。
なにしろ、LinuxではBJC-600J用のドライバでうまくいっているのだから。
早速ダウンロードし、Fusionへと持ってゆく。
インストールは簡単で、UPD System機能拡張と、BJ-printerセレクタ機能拡張をシステムの機能拡張フォルダへ入れてシステムを再起動しただけである。
  
  
○ セットアップ

続けてFusionのSetupにてシリアルポートの設定を行う。
BJC-35vIIはもともとPC/AT互換機用であるから、PC/AT互換機用のプリンタケーブル(パラレル)を用いてVAIOのポートリプリケータに接続できる。
よって、ポートがらみでの設定は以下のようになる。
Fusionにおける各種シリアルポートの関連性
仮想マック上
Fusion Setup上
Dos上で割り当てるべきポート
モデムポート
POAT A
COM 2(内蔵モデムが接続)
プリンタポート
POAT B
LPT 1(プリンタがパラレルで接続)

設定の後、仮想マックを起動してセレクタを見ると、確かに「BJ-Printer」の名前のセレクタ書類が見える。
早速これを選択し、さらに出力先をプリンタポートに指定する。
さらに設定ボタンをおして、プリンタタイプをBJCプリンタシリーズにした。
  
  
○ 実際の動作

取り合えず、細かい設定はすべてデフォルトでプリントアウトしてみる。
利用したアプリケーションはNisus Writer4.1Jである。
まずは日本語テキストで、フォントをいくつか混在させたおよそA41枚半の書類を白黒印刷してみた。
結論からいうと、大成功である。
以前はA4全体の下から4分の1程度で切れていたのだが、今回はすっきりとプリントされる。ただ、1枚めを印刷し終わってからつぎの印刷に移るときによけいな1枚が真っ白で出てきた(これは設定次第で改善できる。詳細は後)。
続けて2枚めが印刷された。問題ないようである。
  
次にカラーの絵を張り付けた書類(A41枚)の印刷を行ってみた。
カラーの場合だと、処理速度の問題であろうか、かなり時間がかかっているが、最終的に得られた結果はほぼ満足できるものであった。
通常の使用には十分な性能を発揮していると思われる。
  
  
○ その他
印刷データを送る際に、プリンタ側の表示が最初おかしくなるが、Linuxでの印刷のときも同様であったため、気にしていない。
Linuxにおいて、比較的Cannon製品のドライバーは一般的であったため、スキルのある人であれば十分Mac用のドライバーも作れるであろうと、つねづね考えていたが、自分自身にスキルがないので諦めていたところであった。
  
あと、上野さんが作られたドライバーはほぼCannon系とEpson系を押えているので、かなりの数のプリンターに適応できそうである。
  
  
○ 結論

当然、使える!である。
長い間の懸案だっただけに、印刷が可能になったのは大変に嬉しい。
とにかく作者の上野幸弘さんに感謝します。そしてそれを教えてくれたPOSEIDONさんと読者の方にも感謝します。
  
  
  
○ Tips 1

印刷すると必ず1枚白紙が出てくる問題は単純な印刷領域の問題である。
すなわち、私のプリンターが印刷できる領域と設定された領域との間にずれがあるのであろう。
おそらく上下のサイズが大きすぎるのだ。
そこで、用紙設定のダイアログを開き「オプション...」ボタンをおして設定を見てみる。
そこで用紙登録をえらぶと、すでに登録されている用紙の種類とその大きさ、印刷領域の設定などを見ることができる。
ここで、A4用紙における用紙長の高さを0.4cm縮めて設定しなおした(29.69cm --> 29.29cm)。
これは思いつきで入力した値であるから、正確ではないと思われる。
だが結果的に白紙のページは出てこなくなったので現在のところよしとしている。
このことは付属のマニュアル(「UPDシリーズ v3.2.7について」)を読めば書いてあった。
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