Fusionを立ち上げたときの起動音が「ジョワン」となんだか短いなあと思っていたところ、先輩から情報が寄せられた。
Setupを起動し、ADVANCEDの設定で変更できるとのこと。
実際見てみると確かにStartup Soundとあって、数字が1に設定されている。
これを3へと変更したところ、「ジョワーーン」。
おお、やったぞぅ、えぃどぅりあぁぁん!
結局のところ、携帯型Macの利点は日頃の環境を持ち運ぶことができることと、出先で柔軟な対応が可能であることだ。
僕にとっては、必要な書類などをプリントアウトすることも含まれている。手持ちのプリンターはキヤノンのBJC-35vIIという携帯も可能なフルカラーインクジェット型のものである。
この機種に限らず、もともとWin系のプリンターであるため、Macに接続するにはそれなりの別売り接続キットが必要である。
これらを用いて仮想マックの上でプリントアウトしようとしてみた結果を報告する。
このプリンターはもともとWin対応なので、ケーブルさえあれば用意にVAIOに接続できる。したがって、
1)プリンターとVAIOをAT互換機用プリンターケーブルで接続。
2)仮想マック上で、マックのプリンタードライバーを用いて出力。
という手順を踏むことにする。
まず、Fusion Setupプログラムを用いて、仮想マックのシリアルポートをVAIOのCOMおよびLPTポートに割り当てる。
通常のマックではシリアルポートは2つある。モデムポートとプリンタポートである。
そこで、SetupプログラムでPORTの設定を行う。
割り当てるべきポートはAとBの2つ。しかし、どちらがプリンタポートなのだろう?わからん。
何度かの思考錯誤の上、シリアルポート B がプリンタポートであることを実際に試して確認した。それをLPTに設定しておく。
以上の結果は以下の通り。
好きなエディタの一つJedit1.0.8を利用して文章を数行書いてみる。
で、プリントアウトを実行。さて、どうなることやら、、。
まず、プリンターとなにやらごそごそとドライバーが通信を始めたらしい。
が、プリンター側の液晶画面を見ると何だかまずいことが起きているような表示、普段なら必要最小限の表示なのに、今回は液晶の全ての文字が表示されている。
うぁああ、やべー。
と見ている間に、紙が吸い込まれていって何やら印刷を始める。
緊張の一瞬、紙がべーっと吐き出されるのをみると、がっくり。
数行書いたはずなのに一行だけ。しかもなにやら暗号のような半角のカタカナ文字が、、、。
しかし、仮想マック上ではまだプリントアウトの真最中である。
次に期待しようと、しばし待つ。すると再び紙が吸い込まれてゆき、プリントが始まった。
を?を?を?
きたきたきたぁー、見事プリントアウトされてます。
べーと紙が出て来てプリントアウトが終了する。一応、全ての文字が印刷された。ふむふむ。
では、もっと量の多い、そう、A4で2ページにわたるような文章ではと、適当な文章をJeditで開いて印刷してみる。
やはり、最初の1枚目は、意味不明の半角カタカナ文字。
2枚目から、目的の文章が印刷されている。しかも全部。
よしよし、一枚目は問題だが、印刷できれば問題はない。
次は手持ちのデータ解析ソフトのグラフの印刷に挑戦だ。
簡単なカラーの図を選択し、印刷をしてみる。大きさはA4縦半分程度の大きさである。
これまた、1枚目が半角カタカナ文字1行、2枚目に目的の図が印刷されている。
テスト1と同じような結果である。と思ったところ、図の下の部分が一部欠けている。およよ。
続いて、テスト1で利用した文章をそのままワープロ(NisusWrite4.1.7)上で整形し、A4一枚にして、印刷してみる。
三たび、1枚目に半角カタカナ、2枚目から文章が打ち出されて来た。
べー、出て来た、出て来た。むっ、しかしおかしい。ワープロ上での印刷イメージとやけに異なる配置、というか、約A4縦半分程度までしか印刷されていない。
続きはどこだろう。やがて次の紙が吸い込まれて印刷を始める。
べー、えらく印刷時間が短い。おお、今度はA4縦4分の1程度までしか印刷がされていない。
一応、文章は2枚目の続きであるが、こんな中途半端に印刷されても利用価値がない。
Jeditのときはまあ、問題のないレベルであったが、今回の場合は全然ダメだ。
何が悪いのか。クラリスワークスで同じような文章を印刷してみた。
症状はNisusの時と変わり無い。1枚目は意味不明の半角カタカナ、2枚目はA4半分、3枚目はA4の1/4、と言った具合。
テスト3よりも大きなグラフを選択し、印刷を行った。
ふーむ、テスト3では目立たなかったが、やはり、2枚目はA4半分、残りは3枚目という結果となった。
あと、グラフを一旦PICTファイルに落してSimpleTextで印刷するとかいろいろ試してみたが、Jeditでの印刷以外は全て同じ症状を示す。
結局、アプリケーションでの用紙設定などプリンタへ届けるべき情報が、伝わっていないようだ。
あの1枚目の半角カタカナが本来そういった情報であったが、プリンタとのコミュニケーションがうまく行かないために半角カタカナとして1枚目に印刷され、その情報不足が2枚目以降の印刷の不備につながったのではないか。
とにかく、これでは印刷は無理。ちょっとしたテキストならJeditで印刷もできるが、少し凝ったことをすれば、もうダメだ。
結論としては、失敗である。
これは、一体どこの問題なのだろう。FusionではLPTポートをきちんとサポートしていないのだろうか。
だとすると、素人考えであるが、LPTポートを使わずに、comポートを利用してはどうか。
LPTポートとCOMポートの違いは全く知らないが、もともとマックではシリアル経由でプリンタへ情報を送っていたのだから、こっちもシリアル経由の方がいいのかも知れない。
いいや、全然ダメかも知れない。でも、一度試してみたい。
となると、AT互換機のCOMポートとアップルのシリアルポートとの変換コネクタが必要となるわけだ。
これはおそらく市販されていないので自作するしか手はないようだ。
この経過はいずれ報告するつもりである。
追記
21st-Mar-99
変換コネクタを利用してのプリントアウトに挑戦したが、結果は変わらなかった。
失意にあった僕を甦らせたのが、別のプリンタドライバによる印刷という道であった。
詳しくは『直接プリントアウトに成功』を見よ。