今回は我がVAIO505GでWindowsのDosモードを利用してFusionを走らせます。
ただし、すくなくともDos上でポインティングデバイスが必要なので、別途Dos用のmouse.comもしくはmouse.sysを手に入れなければなりません。
気を付けておくことは、FusionはDos上で動くのですから、Fusion上でのMacOS(以後仮想MacOS)に扱いたい周辺機器に対しては、対応するDos用のドライバーがそれぞれ必要となるということです。
どのMacでもよいわけではなく、一般に32ビットクリーンなROMであればよいらしいです。
32ビットクリーンであるということはメモリーへのアクセスアドレスが32ビットであるということです。何が違うのかというと、16ビットだと8Mbまでのメモリーにしかアクセスできないのが、32ビットでより多くのメモリーにアクセスできるようになる点です。
この条件に合う具体的な機種としては
機種 | NOT 32bit clean | 32bit clean |
---|---|---|
Macintosh IIシリーズ | MacII,MacIIx,MacIIcx | MacIIci、fx、si、vi、vx |
一体型 | Plus、SE、SE/30 | Classic以降 |
LCシリーズ | なし | すべてOK |
Centris/Quadraシリーズ | なし | すべてOK |
起動に必要なものは、Microcode-Solutionのサイトからダウンロードします。
少なくとも2つ、
Fusdem12.exe | Fusionインストーラ(自己解凍型) |
これは適当なディレクトリに入れておく。 | |
ROMUTL.HQX | MacのROMのイメージを取り出すユーティリティ |
これは手持ちのMacで解凍後、68000系のMacに入れておく。 |
Fusionで立ち上げるMacOS(以後仮想MacOS)が起動ハードディスクとして認識するのは、Macintosh環境で言うところのDiskCopyで作成されるディスクイメージファイルそのものです。FusionではこのファイルをHardFileと呼んでいます。しかし、いまだ明らかでない理由から、MacOS用のインストーラでは、このHardFileに直接インストールできないため、いったん外部のMacintoshの上でディスクイメージを作成し、この中にMacOSをくみこみ、イメージファイルとしてAT/PC互換機へと送り込む必要があります。何のことか分からない人はFAQの項へ。
私はEtherNetのFTP経由で送り込みましたが、MOやZIPなどの大容量メディアで、Win<->Mac間のファイルのやり取りができればもっと楽であったと思います。