Vineをかじろう
各種設定編その3


(注意)
このページに載っている情報は全て、
Vine-Linuxをインストールした私の環境での話です。
全部を信じちゃいけません!!

Vine Linuxでのデフォルトのウィンドウマネージャ、WindowMaker。
ここではいくつか設定と、Dock Applicationを紹介しよう。

○メニューの改編
バックグランドを右クリックすると現れるメニューは
簡単に変更できる。

~/GNUstep/Library/WindowMaker/menu.jaを見ればよい。

これを書き換えると、リスタート無しで機能する。
書式は、menu.jaを見れば一発であろう。

起動時に立ち上げるアプリを設定するのは
~/GNUstep/Library/WindowMaker/autostart
の末尾にアプリを書き込めばよいが、これをすると$PATHがおかしくなって、
軒並アプリが起動できなくなるので、注意。

・補足
~/GNUstep/Defaults/WMRootMenu
を改編するのが正統だとする意見もある。
Vine-Linux Ver1.0に入っているWindowMakerだと、これをいじるのが正解らしい。


○Dock
WindowMaker上でパネルにはまったアプリケーションをDockアプリと呼ぶが、ここでお気に入りを紹介する。

(参考)Dockアプリを探すのにいいところ
Chrome's Window Maker links

これ以降で紹介するアプリはこのサイトから行ける場所においてあるのでいろいろ試されよ。

・wmmail
Afterstepをウィンドウメーカーとして使っていたとき、ユーザーのメールボックスにメールが来たことを「格好良く」示してくれる小物アプリasmailがあったが、このWmmailはasmailをWindowmaker用にポートしたものである。
wmmail-0.59.tar.gz
$ tar wmmail-0.59.tar.gz
$ cd wmmail-0.59
$ xmkmf
.............
$ make
$ su
# make install
install -c -s wmmail /usr/X11R6/bin/wmmail
install in . done
# make install.man
install -c -m 0444 wmmail.man /usr/X11R6/man/man1/wmmail.1x
install.man in . done

続けてアイコンのインストールであるが、そのためのスクリプトinstall.pixmapsがうまく動かないので、面倒になって直接コピーすることにした。
# mkdir /usr/share/pixmaps/wmmail
# cd pixmaps
# cp -r */* /usr/share/pixmaps/wmmail

設定は、~/.wmmailrcに書き込むのだが、Slackwareの時と同じなので省略。

・wmbutton

わがVAIOは画面が800*600と狭く、多くのDockを登録できない。
よって、単一アプリを起動するためだけのDockを野ざらしにできず、良いランチャーを利用したいと思って、これを試した。

wmbutton-0.2.tar.gz
$ tar xzvf wmbutton-0.2
$ cd wmbutton-0.2
$ make
$ cp .wmbutton ~/
$ su
# mv wmbutton /usr/local/bin
# exit
$ cd ..
$ rm -rf wmbutton-0.2

ランチャーの肝となるインターフェイスに問題あり。
というのも、ボタンになる画像は、プログラムのコンパイルする時に用意されていなければならないのだ。すなわち、後からボタンのアイコンを変化させようとすると、いちいちコンパイルからやり直す必要があり、面倒である。
もっと簡単に登録、削除ができればいいのだが。
あと、ボタンをクリックした時のフィードバックがないので(例えば、ボタンがへこむとか)いまいち安心感がなく、2つ起動してしまう事もたびたびである。
よって、後継が出てきて、消去となった。

・wmmon
とか
グラフィカルにCPUの負荷状況を示すモニターである。
CPUのみならず、Memoryの使用状況、I/Oの利用状況も
モニターできる、優れ物。
見た目も美しい。

wmmon-1.0b2.tar.gz
$ tar xzvf wmmon-1.0b2.tar.gz
$ cd wmmon.app/wmmon
$ make
$ su
# cp wmmon /usr/local/bin
# exit


・wmapm

ノート型を利用しているあなたは、
バッテリーの消耗具合は、いつも気になるもの。
そこでこのDockアプリの登場だ。

Wmapm-3.01.tar.gz
$ tar xzvf wmapm-3.01.tar.gz
$ cd wmapm-3.01/wmapm
$ make
make: Nothing to be done for 'all'.
$ su
# make install
# exit


・wmpinboard

まあ、Dockサイズに収まる、ポストイットである。
英語しか使えないけれど、そしてDockサイズの大きさしかないけれど
その雰囲気が可愛いので常駐アプリとなっている。

wmpinboard-0.8.3.tar.gzをげっと
(注意)
バイナリ版のwmpinboard-0.8.3.i386-linux-glibc.tar.gzもゲットできるが、私の環境ではエラーが出たので使っていない。

$ tar xzvf wmpinboard-0.8.3.tar.gz
$ cd wmpinboard.app
$ xmkmf
$ make
$ su
# make install
install -c -s wmpinboard /usr/local/bin/wmpinboard
install in . done


wmlaunch

wmbuttonが意外に使いにくいのとデザイン的な問題もあって、
wmbuttonの使用を停止とは以前に書いた。
その代わりになりそうな、しかも出来の良いものが見付かった。
それがwmlaunchである。

○展開
wmlaunch.tgzをダウンロード

$ tar xzvf wmlaunch.tgz
$ cd wmlaunch-0.2

見てみると既にコンパイルしてあるので、これらの一式をそのまま利用。

展開されるファイルは以下の通り。
wmlaunch
WindowMakerのDocアプリケーション。これだけでは何も動かない。
canvaasbutton.py
launch.py
wmdock.py
これら3つのPythonのスクリプトが動作の根幹部分となる(らしい)
icons/
サンプルとしての設定で使われるアイコンが入れてある。
sample.wmlaunch1
sample.wmlaunch2
サンプルの設定ファイル

○使用方法
$ cd wmlaunch-0.2
$ wmlaunch -f sample.wmlaunch1 &

とやると、サンプルの設定で立ち上がる。
デフォルトの設定は $HOME/.wmlaunchとのこと。

○カスタマイズ
設定ファイルは、sample.wmlaunch1を参考にして、
~/.wmlaunchを以下のごとく作成。

# wmlaunch configuration file

buttons 1
/home/jane/bin/wmlaunch-0.2/icons/WPref.ppm
/usr/X11R6/lib/GNUstep/Apps/WPrefs.app/WPrefs

/home/jane/bin/wmlaunch-0.2/icons/Namazu.ppm
tknamazu

/home/jane/bin/wmlaunch-0.2/icons/GNUterm.ppm
kterm.sh

/home/jane/bin/wmlaunch-0.2/icons/wmaker-emacs.ppm
emacs

文法的には
buttons 13
/home/hogehoge/icon
/home/hogehoge/app1
/home/hogehoge/app3
といった設定で
このiconを左クリックで(Button 1)app1が起動
このiconを右クリックで(Button 3)app3が起動
と言う意味になる
同じくbutton 123なら、・・・省略。

あとは、適当に.ppmアイコンをそろえれば問題なし。
僕はGimpとxvを用いて、WPref.xpm(VineのデフォルトでWMのDocに登録されているWPrefs起動用アイコン)とInfo.xpm(同じくデフォルトのtknamazu起動用)を25*25もしくは26*26に縮小し、ppm化したものを使用。

さて、Docアプリであるwmlaunchの場所であるが、
僕しか使わないことを前提にして、さらに後のメンテナンスを考えて、
~/bin/wmlaunch-0.2
へフォルダとその中身ごとmvした。
その後、~/bin/wmlaunchとしてシェルスクリプトを加えた。
#! /bin/bash
~/bin/wmlaunch-0.2/wmlaunch


○総論
見た目や、クリックしたときの反応などがたいへん良い。
動きもスムーズだし、機能面では文句はない。
ただし、残念ながらうまくDockとして登録できない。
これだけよいDockアプリなのに、惜しい。



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