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Basilisk II編

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☆Basilisk II のインストールと設定☆

1)ソースコードをゲット
現在Basilisk IIはRelease版とSnapShot版とに分かれている。Release版では、既にコンパイル済みのTar Ballや、rpmがダウンロードできる(Linux版のみ)。しかし、実際使用するとき環境の違いがあるため、すんなりバイナリが動くとは限らないので、Tar Ballを展開して自前コンパイルか、rpmのsourceを手にいれて、rpm -rebuild ***.src.rpmを実行して自前のrpmを作った方が無難。

私自身は、常に最新版を追い駆けているため、SnapShot版を利用する。
例)BasiliskII_src_13072000.tar.gz
これを適当なディレクトリに入れておく。
説明の都合上、~/tempにて作業を行うものとする。

2)ソースコードの展開
$ tar xzvf BasiliskII_src_13072000.tar.gz


特に問題はないだろう。 BasiliskII/.....
............

3)ReadMeをげしげし読む
実はこれを読めばあとは僕の文章はいらない。
それがめんどうな人には、忠告しておく・・・・Basiliskはあきらめろ
以降はインストールの概略だけを記す。

$ cd BasiliskII
$ less README
................


4)ソースコードのコンパイル
Linuxでコンパイルするためのソースコードやらは、~/temp/BasiliskII/src/UNIXに入っている。

$ cd src/UNIX
$ ./configure
$ make
.................

これでプログラム本体が完成。
名前はBasiliskIIである。

$ make install
.................
これで適当な場所にインストールされる。

5)起動準備
BasiliskIIを起動するために少なくとも必要なものは
Macintosh ROM (512kb or 1Mb)
Macintosh OS (System 7.1以降8.1まで)

である。
さて、それぞれは適当なimageファイルにしておく必要がある。
たとえば、ROMは適当なアプリケーションを用いてRom imageをファイルとして取り込んでおく必要があるし、OSをインストールしたハードディスクか、ハードファイルを用意しなければならない。

だが、私はすでにFusion-PCと言うエミュレータを利用しており、これを動かすのに利用したRom imageとハードファイルが使えないかと考えた。
実際に試してみると動いたので、ほぼ両者が同じ環境で利用できることがわかる。

作成方法は以下を参照
Rom image -> Fusion-PCに付属のUtilityを用いて作成。
(このUtilityはMicrocode Solutionsのホームページからダウンロード可)

Hard File -> Macintosh上でDiskCopyというアプリケーションを用いて作成。


ハードファイルとROMファイルは適当な名前、ディレクトリに入れておけば良い。
なぜなら、設定時に指定できるからだ。

6)設定ファイル
LinuxにGTK1.2がインストールされていると、設定はGUIで行うことができる。
グラフィカルインターフェイス編へGo!!
そこでの設定は、~/.basilisk_ii_prefsと言うテキストファイルを作成し書き込まれる。
だから、GUIでなくとも直接このファイルをいじっても良い。

$ vi ~/.basilisk_ii_prefs

私が初めて使用した設定はこんな感じ。

〜〜〜〜〜〜〜これ以降〜〜〜〜〜〜〜

disk ~/bin/Basilisk/system.hfd
disk ~/bin/Basilisk/appli.hfd
disk ~/bin/Basilisk/doc.hfd
rom ~/bin/Basilisk/Quadr700.ROM
screen win/640/480
ramsize 20971520
modelid 14

〜〜〜〜〜〜〜ここまで〜〜〜〜〜〜〜

最小限これだけ書いておけば、だいたい動く。
ここで、system.hfd,appli.hfd,doc.hfdは用意したハードファイルであり、Quadr700.ROMはMacROMのイメージファイルである。

ハードファイルの指定
disk <ハードファイルの位置>
で行う。直接pathを書けば良いだろう。

ROMファイルの指定
rom <ROMファイルの位置>
で行う。これも直接指定してやると良い。

画面の設定
screen win/640/480
これはX window上で開くwindowの大きさを規定し、同時にMacOS起動時の画面の大きさとなる。ちなみに色数はそのとき動いているX windowの設定に従う。
<追記>
画面全体を利用するDGAモードも存在する。利点はなんといってもその反応速度が著しく良くなることだ。しかしこのモードの時に致命的なエラーが起きると、復帰が難しくなるので要注意。設定は
screen dga

MacOSのRAMのサイズ
ramsize 20971520
で設定。数字の単位はByte。これはきっちり20Mbを示している。
できるだけMb単位で設定するのが良いそうだ。

エミュレートするMacの識別番号
modelid 14
5がMac IIciで、14がQuadora900とのこと。
この2つ以外の番号ではクラッシュするとか。
これだけしておけばまず問題ない。
というかこれしかまだしていない。
あと、シリアルポートであるとか、Etherポートであるとかが設定できるが、まだそこまでたどり着いていない。

9th-Sep-99:追記
この辺りの設定はこれまたPOSEIDONさんのページに詳しい。
一度でもGUIの設定画面を通ると、更に詳しい設定が.basilisk_ii_prefsに書き込まれるので眺めてみると分かるだろう。

7)起動
これは簡単。直接本体を立ち上げればいい。
$BasiliskII

きちんとHardfile内にシステムが構築されていれば問題なく立ち上がるはず。


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