VAIO de Mac
Fusion-PC編

このページでは、著者所有のSony VAIO PCG-505GへFusion 製品バージョンのインストールを行った経験から得たことを述べておりますが、あなたが以下の記述による作業を行った結果に対しては、著者は一切責任を持ちません。自己の責任で作業してくださいね。

真の実用化作戦

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Fusion 製品版入手
30th - Sep. - 98

Fusion導入の初期から、製品版を手に入れようと画策していた。
すでに述べたように、真剣に使い込んでみたいと思ったからだ。
Microcode Solutionsのホームページによると、同社はアメリカ国内でしか直接販売をしていないとのことだったので、そこで紹介されているイギリスの販売代理店を通じて購入した。

注)
実は日本のいくつかのお店でも取り扱われている。
しかし、購入当時僕が知っていた取り扱い店では、結局取り扱い中止となっていた。
イギリスの販売代理店に問い合わせると、手許に在庫が無く2〜3週間はかかるとのことであったが、どこで注文してもその程度であろうと腹をくくって、注文した。
実質、その程度で送られてきた。
注文したのは、簡易包装のOME版である。その理由は、ひとえに安かったからだ。
さて、実際に届いてみると、ものの見事にフロッピィディスク1枚きりであった。
これ一枚で1万円以上しているのか..としばらく絶句した。
ラベルもいかにもお手製だし、そこはかとなく、いかがわしさを感じる。
しかし、中身は確かに製品版である。
さて、このディスクに入っていたのは、デモバージョンの解凍後のファイル一式と同じ構成のファイル群であった。
早速、適当なディレクトリにコピーし、インストーラを立ち上げる。
ここから先は、デモバージョンと全く同じである。
setupプログラムを立ち上げ、各種設定をいじってみた。

○ セットアップの見直し

VIDEO
今回の目玉のひとつ。これはデモ版では640*480しか実現されなかったため、ジャギーの入った見苦しい画面であった。今回、VAIOのビデオにあった800*600を利用するために、VESA_REF.FVDを選んだ。
DEVICE
これはデモ版で作成したものとは別のハードファイルを利用しようと、適当にハードファイルを製作しておいた。
PORTS
今回はまだ試していない。プリンタとのからみで今後大いに研究の対象になりそうであるが、それはまたゆっくりやることにしよう。
(参照1)プリンタの接続
(参照2)PPPでインターネット
(参照3)直接プリントアウトの成功
SOUND
当然利用するために、SoundBlasterを選択。これでMacの起動音が聞けるはず。
ちなみに僕のVAIO505Gでの設定は
[SB/PRO]を選択
Port: 220
IRQ: 5
DMA8: 1
DMA16: 5
(参照)起動音の調整
NETWORK
未だによく使い方がわからないこの項目。おそらく、ハードディスクに直接アクセスできるのでは無いかと考えているが、理解と活用が今後の課題の一つだ。
(参照)FusionにおけるNetworkとは・・・
MEMORY
今回の目玉の二つめ。製品版でやっと、自由にメモリーを設定できる。とりあえず20Mb程度割り振った。

○ 起動

といったところで、はやる気持ちを押さえつつ、LounchEmulaterする。
しばらくブラックアウトし、突如「ジョワン」とにこちゃんMacがあらわれた。
うむ?なんだか、起動音が短いな。
普通は「ジョワーーン」って感じなんだけど。
しかし、音が出ていることは確認できたわけだ。
起動画面を見るだけでは、デモバージョンと差はないようである。

○ 画面設定

何事もなくファインダーまで辿り着いたので、まずは画面の調整。
コントロールパネルからDisplayを(内の仮想Macは英語版なので)選んでみる。
おお、ディスプレイは640*480と800*600、そして1024*768が選べるのか。
しかも色数も16色からmillionまでか!すばらしい。
で、早速解像度を800*600にする。一瞬のブラックののち、確かに解像度が変更された。
今まで、ジャギーで人様にあまり見せられないお顔だったのに、これで実にスマートになった。うふふふ。しかし、なんで1024*768も選べるのだろう。
このあたりはWinでも使えていたからだろうか?ものは試しとこのモードにしてみる。
うむ?変化が無いような、おっと、下に配置してあったコントロールバーが消えてしまった。おそらく表示領域の枠外へと移動してしまったのだ。
Winだと仮想的に1024*768のモードが使え、カーソルを画面のふちへと移動させると隠れていた画面があらわれてくるのだが。
まあ、今回は意味が無いので、すぐさまもとに戻す。さて、つぎは色数でもいじるか、といきなりMillionにしたら、画面がブラックアウトし、戻らなくなってしまった。
うんともすんとも言わないVAIO。
仕方なく、強制終了。うわーやりたくねぇ。
さて、仕切り直しで、再び起動。とりあえず解像度の設定だけ行って終了する。
そこで、もう一度起動すると、起動画面できちんとさっきの解像度の設定がいきていることが確認できた。
色数の確認をしたところ、Thousands of Colors、すなわち約56000色が使えるモードまでなら異常はないようだ。
基本的に画像など重いものを使う予定の無い僕にとっては十分な色数である。
しかも以前のPB5300csでは256色しかでなかったのだから、何をか言わんやである。

○ サウンド

次にサウンドである。
起動音は聞こえるので、多分大丈夫だと思うのだが。
取りあえず、ゲームで確認しようとPuyoPuyoを立ち上げる。
うむ、大丈夫だ。しっかりとサウンドが鳴っている。
では、怨霊を、もとい音量を変更しようと、soundコンパネを開いて、ボリュームつまみを動かした。
あれ?動かした後は確認のサウンドが鳴るはずなのに、音が聞こえない。
警告音の設定を変更しても確認のサウンドは鳴らない。
すぐにPuyoPuyoを起動するが、やはり音がしない。
おや、と再起動してみるが、症状に変化はない。
一旦終了しsetupから始めるが、soundの設定は変更無かった。
しかたなくもう一度Fusionを立ち上げると、きちんと起動音がなり、起動後も鳴っている。
しかし、いろいろためすうちに、また鳴らなくなった。
どうも、システム廻りでサウンドの設定を変更するとそれがきちんとFusionのほうへ伝わっていないようだ。
結果的にはサウンドが鳴らなくなる症状は変化無かった。
また、いくつかのゲームでは立ち上げたとたんにサウンドがマヒしてしまうものもあった。
どうも、Fusionはサウンド廻りがネックになっている模様だ。
残念な結果ではある。
しかし、知人の自作AT互換機では、起動音はならず、サウンドもものすごい変な音しか出なかったとの報告もあり、やはりなにかおかしいのだろうか?確認のしようがないのでなんとも言えない。
相性のようなものかもしれない。
これも今後の課題としておく。

○ メモリー

製品版となって、内蔵のメモリー空間をフルに使えるようになった。
先ほど設定した20Mbはきちんと認識されているようだ。
何度かsetupを繰り返すうちに、setupのMEMORYにおいて設定値が0に戻ることが結構あった。
しかし0でFusionを立ち上げた場合、取り得る最大限のメモリーが仮想Macに割り振られることが判明した。
メモリーがらみでも、有名なユーティリティのRAM Doublerなどは使えないらしいし、はたして仮想メモリーも使えるかどうかは実験してみないとわからない。
しかし、実際問題として、裕福なメモリー空間が(60Mb弱)割り当てられるので、僕の利用状況を考えると68kMacとしては広大すぎるほどであり、おそらく仮想メモリーなどを使うことはないだろうと考えている。

○ まとめ

以上駆け足でみてきた。
製品の第一印象としては、解像度が適当になって格段にディスプレイがみやすくなり、メモリーの増大で各種アプリケーションが動くようになったので、さらに実用化のめどがついたように思う。
ただ、サウンドに難があるのが残念。

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